今、世界中のネットワーク上には、いろんな情報が同時にたくさんコピーされて、それがあちらこちら、てんでんばらばらに存在しています。その中のカケラのような情報のひとつひとつが、都合のいいように解釈されて、使われています。そして、どんどんとそういった情報があふれていて、カオス状態が広がっています。
そういうわけで、いったんネットワークにつなぐと、そこには、広大な情報の宇宙空間が見えるわけです。ずっとずっと見渡す限りが、ごちゃごちゃ、まるでそこは「ゴミ屋敷銀河」です。
このままメタバースって言って、インターネットの宇宙を泳いで、宇宙遊泳とか、できるでしょうか。できるとしても、ぼくはやりたくないですね。今、ネットワークを通じて、新しい世界を目指している人々がたくさんいて、それぞれに才能を発揮して、ものすごく成果を上げているとは思いますが、今は、まだメタバースもどきでしかないのだと思います。
そして、本当にいつか、起きますね。ビッグバン。
そう遠くない将来、このままAIが進化して、シンギュラリティが明白に起こったときに、このネットワーク上の情報空間にビッグバンが起きるでしょう。AIが似通った情報を分類してまとめはじめるだろうからです。その情報の整理は、急激、急速に行われて、新しく巨大な情報ネットワークが出来上がると思います。
その先はどうなるでしょうか。人間は知的創造だけに集中するようになるかも知れません。新しく創造されたものは、芸術文化に限らず、すぐに巨大な情報ネットワークに吸収されて、一気に利用されるようになるでしょう。著作権は、名誉として残りますが、名前だけで実際には権利は認められないでしょう。そのことに誰も不満を感じなくなると思います。それは、今の経済システムがおそらく崩壊するでしょうから。
何百年も、何千年も先の話ではなく、ビッグバンは、この先10年以内に起こるような気がします。
新型コロナ騒ぎが世界の一部を変えたように、何らかの劇的な災害や社会現象がきっかけになるかも知れません。
ぼくは心配をしていません。そうした中でも、人の心は持ち続けられるでしょう。ぼく自身が、新しい情報の海を泳ぎ、宇宙を遊泳している姿を夢見ています。
ぼくは今、すでに、その未来に生きていることを感じています。
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