今日の一枚「夏のしずく」

何日も何日も、雨が降っていた。ここ数日の大雨が降ったあと、昨日急に梅雨が明けた。

夏の空は、雲が何層にも重なっていて、ずっと高いところまで輝いて青く、雲は影もなく白い。

時間は、過去や未来の向こうにあるのではなく、今ここに、同時に存在している。

この1枚の葉は、枝も茎もなく、幹から直接生まれている。

枝や茎は時間軸だ。葉っぱは、時間軸をすっ飛ばしてすっと生えている。

時間軸は人間が作り出した概念でしかない。ということが、よくわかる。

今ここに、何もかもがある。

その1枚の葉を、夏のしずくと名付けた。夜になれば、月の光を受けて輝く。